経済時系列データ(原系列:Original)から季節変動を取り除いて、季節変動(S)とそれ以外の季節調整済系列(TCI)とに分けたり、更にはTCとSとIとに分ける手法を季節変動調整法または季節調整法(Seasonal Adjustment Method)といい、多くの手法がある。実績値の動きを観測するためや予測をするため(要素に分けて予測)に行なう。
以下において季節指数は①②はどの年でも固定的であり③は少しずつ変化(移動)するとの前提である。
① 期別平均法…Si(i月の季節指数)=Mi(i月別平均値)/M0(総平均値) で算出。しかし、Mを傾向値を除去した値とする等の拡張型もある。演算可能最低データ数は1周期(1年)分。
② 連環比率法…当月値/前月値を連環比率と呼ぶ。各月の連環比率の平均値を掛けて累積した値と1との差額が年間の傾向値と捉える。傾向値は各月で複利計算的に累積したとして傾向値を除いた値を基に季節指数を求める。演算可能最低データ数は1周期(1年)+1。
③ センサス局法およびセンサス局法を基にした方法…移動平均を繰り返し行なうことにより、各種変動を除去していく方法。演算可能最低データ数は3周期(3年)分。