センサス局法(Census Bureau Method)とは米国のセンサス局が開発した月次または四半期データの季節変動調整法。演算可能最低データ数は3周期(3年)分。センサス局法にも様々なバージョンがあり、各国においてもセンサス局法のロジックを参考にして移動平均法を変える等した手法を開発した。官庁統計では下記の①ⅡX-11③EPA法から②ⅡX-12‐ARIMAへ移行している。
基本ロジックはOrg(原系列:Original)⇒TC…SI⇒S…TCI⇒TC…I⇒TC…SIと様々な移動平均を使いつつ各要素を算出し、何度も繰返して最終的に
TCとSとIとを求める。(⇒:移動平均)
① センサス局法ⅡX-11…ⅡX-10から大きく改良された。異常値や曜日変動の処理を行ない、中心化12ヶ月移動平均とヘンダーソン加重移動平均を用いている。
② センサス局法ⅡX-12‐ARIMA…Org(原系列:Original)から異常値等を除去し同時にARIMAモデルを使って事前調整した系列をセンサス局法ⅡX-11により分析し、事後診断で了承されたら終了するようにして、より安定性のある季節指数を算出する。
③ EPA法…経済企画庁が開発した。基本ロジックはセンサス局法と同様だが、中心化12ヶ月移動平均と反復移動平均を用いて簡明である。官庁統計ではあまり用いられなくなったが、TやSが大きく変化している時系列に適合する等長所も多い。